【おすすめ記事】 適切な支援のために
する人もされる人も安心できる介護へ

高齢化を背景とした介護サービスの存在理由

介護サービスが必要とされる背景

加速する日本の高齢化

総務省のデータによると、1950年には総人口の約5%だった高齢者は、1985年には10%を超え、2005年には20%強、2016年には約27%と増加の一途をたどっており、2025年にはさらに増えて30%を超えると予想されています。1950年時点では高齢者1人を約12人が支える計算でしたが、2065年にはそれを1.3人で支える時代が来ると考えられているのですから、15歳~64歳の生産人口1人にかかる負担はとても大きなものとなります。
日本の高齢化についてもっと詳しく知りたい人には、こちらの書籍がおすすめです。どのような課題があるのか、これからの生活にどんな変化があるのかについて、考えてみるきっかけになるはずです。

加速する日本の高齢化

それぞれの立場の事情

上述のように高齢者の割合が増え続けているということは、そこに関わる家族の事情も多様であるということです。その中で、高齢の家族を心配して働き盛りの年代が同居に踏み切るという場合も少なくないようです。しかし、一見すると理想の形であるように感じられる同居ですが、そこには少なからずリスクもあるのです。
近年、高齢者に関わる1つの課題として挙げられているのが「日中独居」です。同じ家に住んでいたとしても、日中は仕事や学校などで家族全員が家を離れてしまうことは珍しくありません。そうすると高齢者が家で1人きりになってしまい、1人暮らしと同じような状況になってしまいます。高齢者の立場からすると、家族に事情があることは理解できるので寂しいとは言えない、と我慢してしまうことでしょう。その結果、家でずっとテレビを見て過ごしたり、誰とも会話しない時間が多くなることから、痴ほうが進んだり寝たきりになってしまう人もいるそうです。
また、忙しい家族のためになんとか役に立とうと家事をしようとする人もいます。そこで事故を起こしてしまったり、ケガをしてしまう場合もあるそうですから、同居したからと言って全てが解決するわけではないことが痛いほど想像できるはずです。

家族皆が安心できる環境にするために

高齢者とその家族の同居にはリスクがあることを紹介しましたが、実際には高齢者の介助のために家族に負担がかかっていることも否めません。せっかく同居しても、お互いに気遣うあまりに負担のほうが大きくなってしまっては意味がありません。皆が安心して過ごすためには、適切なサービスを利用することも必要なのです。
日中独居の課題を解決したり、家族の負担を軽減するためには、老人ホームに入居するのも1つの方法です。高齢者にとっては、そのほうが身体を動かしたり他の入居者と会話を楽しんだりできるので、1人で家で過ごすよりは安全で快適なはずです。いろいろと考えた結果が同居である場合もあると思いますが、そこに高齢者自身の気持ちが反映されているのかを考えてみる必要があります。費用面の問題はあると思いますが、老人ホームに入居したり、同居であっても通所型や訪問型のサービスを利用するなど、家族皆が納得できる環境作りの方法があるはずです。

誰もが安心できる介護サービスをご紹介

介護サービスの利用者だけでなく、その家族や介護職も安心して介護に携わっていくための工夫や実際の取り組み例を紹介しています。介護職を志している人に、ぜひ参考にしてもらいたい内容です。お問い合わせはこちらの宛て先までお願いいたします。